健康一口メモ9月号『手の変形が気になる方に』を掲載いたしました

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何気なく手を見たときに指先が腫れている、曲がっていると気になったことはありますか?関節リウマチなどの病気ではないのかと心配される方もいますが、第一関節(指先の先端の関節)であれば最も多いのがヘバーデン結節です。変形性関節症の一種ですので、関節リウマチとは違います。更年期以降の女性に見られることが多いのですが、最近では閉経前後に女性ホルモンが減少した結果、関節の中の滑膜という柔らかい組織が腫れて、それが持続して起こると考えられるようになっています。「更年期手:メノポハンド」とも呼ばれることがあります。手首の腱(けん)鞘炎(しょうえん)が同年代の女性に多いのも同じ理由です。滑(かつ)膜(まく)が長く腫れていると、関節が緩くなりグラグラするので骨が変形してより腫れが目立つようになります。よくリウマチと間違えやすい第二関節の変形はブシャール結節と呼ばれます。触ると硬いのがリウマチとの違いです。
治療は消炎鎮痛剤などの薬物療法や装具療法、テーピングなどがあります。装具やテーピングは上手に使えば疼痛を緩和し、手の使い勝手を改善する有効な手段です。
最近では「エクオール」という「大豆イソフラボン」が体の中で分解されてできる物質が関節の痛みを和らげるとの報告もありますが、長期服用でのデータが十分ではないため注意も必要です。腸内細菌の多様性を維持することも有用とされていますので野菜、きのこ、大豆食品、発酵食品などをバランスよく摂取するよう心がけましょう。
以上のような管理をしても痛みが取れず、日常生活がつらいときは手術が適応です。関節を固定してしまうため、手術する指(特に人差し指)によっては細かい動作がしにくくなることに注意が必要ですが、変形や痛みが改善するメリットがあります。自分の困り具合を十分に検討して決定することが大切です。
手の変形はこれ以外にもいくつかの病気があります。気になる場合にはぜひ整形外科を受診して相談してください。