健康一口メモ7月号『風疹ワクチン』を掲載いたしました

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昭和37年度~昭和53年度生まれの男性の皆様へ
「生まれてくる赤ちゃんを守る風しん対策」

 この世代の男性には、保健センターから風しんの抗体検査と予防接種のクーポン券が届いています。 この年代では、女性のみに公的風しん予防接種が行われていました。
 対象男性の皆様がこれから抗体検査を受け、必要な予防接種を受けることで日本の風しんの流行を抑えることが期待できます。
 風疹は一般的に「三日はしか」と呼ばれ、はしかより軽症です。症状は微熱と発疹などです。成人の場合は高熱の場合もあります。
 ただし、妊娠初期の妊婦さんが風疹に感染すると、高い確率で子宮内の赤ちゃんに影響が及びます。流産や死産、または生まれてくる赤ちゃんにも影響が出てしまう可能性があります。心臓や脳などの発生成熟過程にある胎児に風疹ウイルスが感染すると、心臓病、白内障、高度難聴などの合併報告があります。筆者は小児科医として風疹ウイルスに感染した新生児を数例受け持ちましたが、ちょっとした振動に驚き、大声で泣いていたことを思い出します。これは聴力障害のためと判断しましたが、対応は優しく抱きしめてあげる事しかありませんでした。その後、複数回の手術をうけています。
 ご本人と、これから生まれてくる子どもさんやお孫さんを守るために、ぜひクーポン券を使って風しん抗体検査と予防接種をお受けください。