健康一口メモ1月号『帯状疱疹(たいじょいうほうしん)ワクチン』を掲載いたしました

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帯状疱疹とは?
帯状疱疹は、体のどちらか片方に広がる神経に沿ってできる皮膚の病気です。赤い斑点(はんてん)と小さな水ぶくれが帯状(おびじょう)に多数できます。顔にもできることがありますが、この場合にも左右どちらか片方にできます。ピリピリと刺すような痛みを伴うことが特徴です。ときには、夜も眠れないほどひどい痛みがでる場合があります。普通は、皮膚の症状が治ったら痛みも消えますが、ときには、皮膚の症状が治ってもひどい痛みが続くことがあります。

なぜ帯状疱疹になるのですか?
子どものころに感染する“水ぼうそう”と同じウイルスが引き起こす病気です。実は、水ぼうそうが治ったあとも、90%以上の人でウイルスが体内の神経節に潜(ひそ)んでいると言われています。疲労やストレスなどがきっかけとなって体の抵抗力が弱まると、ウイルスが再び活動をはじめて帯状疱疹をおこします。また、糖尿病やがんなどの病気で抵抗力が落ちたことがきっかけとなることもあります。50歳をすぎるころからこの病気にかかる人が徐々に出てきて、80歳までには約3人に1人がこの病気になるといわれています。
(最近では、水ぼうそうの予防接種を受けるお子さんが増えてきました。)

人にうつるの?
他の人に帯状疱疹をうつすことはありません。しかし、水ぼうそうにかかったことのない乳幼児などは、帯状疱疹の患者さんからうつって、水ぼうそうになることがあります。

予防と治療は?
体の抵抗力が下がることが帯状疱疹になる原因の一つです。無理をせず、栄養と睡眠をきちんととり、日頃から体調管理を行うことが大切です。もし帯状疱疹ができてしまったら、できるだけ早く治療を行うことによって、症状を軽くできるので、早めに受診してください。
50歳以上の方は、ワクチン接種で予防することができます。ワクチン接種については、医師にご相談ください。